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スタッフBlog

  • 母乳育児が良いことが最近見直され、母乳栄養を希望するお母さんが増えています。またそういう声から母乳栄養支援を謳う分娩施設が増えています。ホームページを開けばどこの施設も「自然なお産と母乳栄養支援」が掲げられてます。

    しかし実際には母乳栄養を希望しているにも関わらず、混合栄養や完全ミルクで育てたことになったお母さんたちの話を聞くと間違った情報や個々には適さない指標を示されていることが多い。その一つに、発育曲線があります。母子手帳になっていますし、乳幼児健診で記入してもらえるのでご存じだと思います。そしてこれは一般には赤ちゃんの発育を見るためにとても役立っています。しかしこの発育曲線は人工栄養で育った子供を含まての発育曲線です。

     完全母乳栄養児は人工栄養で育った児に比べ、発育が緩やかであることがわかっています。赤ちゃんは生後すぐにいったん体重が減ります。これは生理的体重減少と言われ、赤ちゃんには必要な体重減少です。人工栄養哺育の赤ちゃんは生後7日目くらいまでには出生体重に戻りますが、母乳哺育の子はだいたい生後2週間目で出生体重に戻ることが多いようです(中には生後3日目くらいからぐんぐん体重が増える子もいますが…)。このことからも分かるように、完全母乳哺育の赤ちゃんは、人工乳哺育の子より発育が緩やかなのです。完全母乳栄養の赤ちゃんの発育を現行の発育曲線に当てはめると、発育不良に当てはまりミルクの追加を勧められることになり、お母さんの母乳哺育に対する不安をあおり母乳哺育に対する意欲の低下につながるのです。

     私事ですが、うちの娘は90%タイルから大きく外れていました。出生体重は3200g代でした。当然、健診を受けていた小児科医からはミルク補足を促されました。でも、そこは私の子です。まったく哺乳瓶を受け付けません。とうとう医師のほうがあきらめました。親が二人ともちびで、特に私4000g越えのbigbabyで、しかも完全人工乳哺育だったにも関わらず、小さいときは叔父から「骨皮筋衛門」と言われるほどやせていました。食も細かったようです。そんな私の子ですから大きくなるわけはないのです。3歳児健診の時は2歳児の身長体重くらいしかありませんでした。保健師さんからは「知恵が遅れてるかもしれない」と脅されましたが、その時に診てくださったさった女医さんが「私が太鼓判押している子に保健婦ふぜいが何を言うの!」と保健師を叱って、私には「この子は確かにおちびちゃんだけど、知能も運動神経もどちらかというと優れているので安心してこのまま育ててくださいね。お母さんが華奢なのでこの子お母さんに似たんですね」と言ってくださいました。この子は大病もせず、元気に育ち、今では社会人になりました。

     母乳育児を理解できていない小児科医や保健師・助産師に当たると「知能障害になるかもしれない」と言われることがあります。そんなときは母乳育児支援をしている助産師に相談してみましょう。お産したところが母乳育児を真剣に推進しているところでしたらそこに相談しても良いでしょう。一時はミルク補足をしなければならないかもしれませんが、もし母乳哺育を希望しているのであればまた母乳哺育ができるようにフォローしてくれます。