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スタッフBlog

  • 知り合いの助産師から「赤ちゃんを育てているお母さんて介護してるのと同じ。授乳は食事介助だし、沐浴は入浴介助、オムツ交換もあるしねえ」と聞いたことがあります。まったくその通りだと思います。しかも、食事介助は大人の介護なら一日3回ですが、授乳期間中は2~3時間おき、オムツ交換もそのたびかそれ以上です。

    介護をしていると「大変ね」と言ってもらえますし、よほどのことがなければ口出しはされません。しかも、介護施設を利用したりヘルパーさんをお願いすることもできます。しかも介護保険があるので介護施設やヘルパーさんの利用は公的な援助があります。

    しかし、育児特に新生児期にはそういうシステムがほとんどありません。実家の親や兄弟姉妹に頼れる方やご主人が育児休暇が取れる方は良いですが、産後の疲れた体で家事・育児を一手に引き受けなければならない方もいます。しかも、誰も「大変ねぇ、疲れているでしょう」などとは言ってもらえないのが現状です。確かに褥婦さんの体は浅い短い眠りで疲れは回復するようにできています。しかし家事育児は思いのほか重労働なのです。「あれもしなければ…、これもしなければ…」と思っているうちに授乳時間がやってきたり、赤ちゃんがぐずったりします。まして、2回目、3回目の出産後となると上の子の相手もしなければなりません。

    産褥入院と言って少し疲れた体を休めるための入院をさせてくれるところもあるようですが1泊2万円くらいが相場です。若い夫婦にとって負担が大きいですよね。

    時には甘えたい上の子に我慢をさせることもあります。そんなときは心のかで「〇〇ちゃん、ごめんね」とつぶやいているでしょう。周りには自分が一番の人がいるかもしれません。そういう人は自分と違った子育てをしていると批判をします。私も経験があります。私の場合は母と姉でした。助産師の私に向ってオムツの幅から否定をし、事あるごとに自分の考えを押し付けてきました。すごいストレスでした。ただ、私は助産師なので「今の育児はこうなの!」と反論もできましたが…。

    介護している方が楽をしていると思っているわけでは決してありません。私も父の介護を経験したので大変なのはよくわかります。ただ、育児はもっと大変だと思います。確かに子供の成長を目にするのは楽しいことです。昨日までできなかったことが今日は出来たと知ることは喜びですし、子供からたくさんの癒しや笑顔をもらうことができます。本当に子供がいるって素晴らしいことなのです。だけど大変なんです!

    社会全体がもっと育児中の方たちに優しいシステムになればよいなあと思います。たとえば、子供が生まれたら一年間はご主人の会社は残業や出張を免除するとか、産褥入院には公的補助が受けれるとか、退院後少し体を休めたいときに入所できる施設を自治体でつくり安い利用価格を設定するとか…何とか方法はないものでしょうか。

    今はマタニティ・ハラスメントが話題になり妊娠出産に不安をあおっています。出生率低下の原因に保育所不足が言われますが、保育所不足だけが問題ではないと思います。妊娠出産育児にも優しい社会にならなければいけないのではないでしょうか